親子共依存とは?離婚の原因にもなる?問題点や克服の仕方を解説

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心理学
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人間とは依存しやすい生き物です。

アルコール、タバコ、ギャンブル、恋愛、SNS、
何かに対して依存的にハマってしまうことがあります。

もちろん、その依存はモノだけではなく、
人に対しても起こることがあるのです。

 

その1つが最近問題にもなっている、
”親子共依存”となります。

ただのマザコンと片付けてしまうこともできますが、
親子共依存は大きな問題が発生するのです。

今回の記事では、親子共依存を取り上げ、
問題点と克服までを紹介していきます。

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親子共依存とは何??

まず、世の中には「依存」という言葉がありますよね。

依存とは、

”自分の行っている習慣が生活に悪影響を及ぼしているのに意思でやめられない状態”

のことを指します。

一般的には、

  • 食べ物
  • アルコール、タバコ
  • 薬物
  • ネット

これらの類に依存してしまう人が多いです。

 

この”依存”に対してはなんとなくイメージが沸くと思いますが、
”共依存”とは何なのでしょう?

共依存はカンタンに言うと、

”対人関係においての依存”

ということです。

 

主に共依存になっている人間関係の状態は、

  1. 他人に必要とされることで自分の存在価値を感じる
  2. 相手をコントロールすることで自分の満足感を得る

という2つの特徴があります。

例えば恋愛で言うなら、恋人から浮気チェックということで、
LINEなどをすべてチェックされるなどの行動がありますよね。

共依存の恋人同士はここで、
①の「他人に必要とされることで自分の存在価値を感じる」ことができるんです。

また、LINEチェックをしている側の恋人は、
②の「相手をコントロールすることで自分の満足感を得る」ことができます。

他にも恋人同士の共依存なら、

  • 飲み会を禁止
  • 相手のスケジュールをすべて管理
  • 他の異性に関する類は一切禁止

などなど、決定権そのものが自分じゃなく相手が持っている状態になります。

 

で、本題の親子共依存ですが、
その共依存状態が親と子供に起こっている状態です。

 

親子共依存になると、

  • 何歳になっても親が子供の決定権を持っている
  • 子供が親なしでは生きられなくなり、自立ができなくなる

という特徴があります。

 

親子共依存をしている親は愛情のつもりであっても、
結果として子供は”親なしでは生きれない状態”になってしまうのです。

では、親子共依存になった場合の具体的な問題点となるものを紹介していきましょう。

 

親子共依存の問題点①【精神が不安定になる】

共依存状態の目的の1つは相手に対しての”支配”です。

だからこそ、親からすれば子供が自分の言うことを聞かなかったり、
思い通りの行動をしてくれないと腹が立ったり、満足感を得られなくなります。

 

また、子供からすれば親の決定権なしで何かを決めようとすると、
「何かいけないことをしているのではないか」と不安に陥るのです。

こういった状態が続けば、いつまで経っても幸福感が得られず、
精神的不安定の状態が続きます。

 

親子共依存の問題点②【うつ病の危険性がある】

また、親子共依存は親が子供のすべてを決めてしまうため、
子供側がうつ病になるケースもあります。

 

子供側からすれば、ずっと親の言いなりに生きているわけなので、

  • いつまで経っても自分に自信がもてない
  • 何もできない自分への劣等感
  • 自分の人生を支配された怒り

などが蓄積され、その結果で引きこもりなってしまったり、
うつ病になるケースも少なくありません。

 

親子共依存の問題点③【自立ができない】

親子共依存は親なしでは生きていけない状態になってしまうので、
子供は経済的に自立できたとしても、精神的な自立ができなくなります。

たとえ離れて暮らしたとしても親に決定権があるため、
過度な干渉で自立をしているようでできていない状態になるんです。

 

そもそも、人というのは様々なトラブルを経験し、
自分で解決策を考えて成長していくものです。

しかし、親子共依存の場合は、親が先回りして子供の問題を解決したり、
何でも決めてしまうため子供の経験値が不足してしまいます。

 

親子共依存は離婚の原因にもなる

親子共依存が離婚の原因になることもあります。

なぜなら、親が子供を支配している状態なので、
結婚をしても様々な角度から親が過度な干渉をしてくるのです。

一見、子供思いの良い親なのかもしれませんが、
そこにはたくさんの問題が生じていきます。

 

問題点①【結婚に関しても親のいいなりになってしまう】

親が子供を支配している状態だとすれば、
子供側は”自分で何かを決める”ということが出来なくなります。

というのも、共依存の親は子供に対して、
子供個人の意見を尊重することをしません。

 

なので、住む場所や結婚生活のあれこれ、
すべて親が干渉してくる場合があります。

そうなってくると自分の理想の結婚生活とは遠くなり、
結婚に対してストレスを感じて離婚をするケースも少なくありません。

 

問題点②【配偶者がストレスを感じる】

結婚相手が親子共依存であれば、
配偶者がストレスを感じてしまいます。

配偶者側からすれば自分の意見は尊重されず、
すべて相手の親に決められてしまうわけですから当然ストレスになるんです。

本来ならば二人で作っていくはずの結婚生活が、
相手の親にあれこれ決められたのではたまったものではありません。

 

もっと最悪なパターン結婚生活が上手くいっていないと、
相手の親から文句を言われることです。

共依存の親からすれば、

「自分のかわいい子供になんてことしてくれるんだ!」

という気持ちになるわけなので、配偶者を攻め立てることだってします

そうなってくると最終的に、
お互いの親同時が喧嘩をしてしまうことだってあります。

 

問題点③【離婚を促される】

子供に依存している親の場合、結婚相手に対して、

「自分のかわいい子供をとった人」

という認識がでてくる場合があります。

だからこそ、子供が結婚生活で上手くいってなかったり、
不満を言おうものなら、離婚を促してくる傾向があるのです。

 

親からすれば、

「自分のかわいい子供が戻ってくるチャンス」

と、無意識に思います。

そうなれば、子供に対して離婚を促してしまう危険性だってあるのです。

 

親子共依存を克服するには?

ここまでで親子共依存のリスクは理解できたかと思います。

親子共依存は愛情ではなく、依存し合ってお互いの足をひっぱり合う関係なのです。

だからこそ、そういった状態に陥っているのであれば、
できることから対策をしていきましょう。

 

親子共依存を克服法①「共依存を認める」

実は共依存というのは意識してなるものではなく、
無意識にそうなっていることが多いです。

だからこそ、まずは共依存になっている自分を認め受け入れることが必要です。

「これは愛情だ」
「親や子供を強く思っているだけだ」

そう思ってしまう気持ちはあるかもしれません。

 

ですが、行き過ぎた干渉により問題が発生しているのであれば、
共依存を認めないことには改善ができません。

 

何より共依存というのはある意味”楽”です。

お互いが必要とすることで自分の寂しい気持ちをすぐに埋められたり、
必要とされることでカンタンに生きがいを感じられます。

そんな心地の良い関係を壊すというのは実に恐いことであり寂しいものです。

 

しかし、そういった感情はまやかしであり、
お互いが長いこと依存し合ったために、自立心がなくなっているだけです。

共依存から抜け出すには、認めることが第一歩になります。

 

親子共依存を克服法②「自分を客観的見て解決策を探す」

自分を客観視するクセをつけましょう。

共依存になると、苦しいときや不安なときなど、
すぐに相手に頼って心のスキマを埋めようとしてしまいます。

もちろん、苦しいときに相手に頼るということは必要なことです。

 

しかし共依存の場合、

  • 必要としている相手がいるから大丈夫
  • 相手がなんとかしてくれるだろう

という風に、具体的な解決法を見つけずに、
その場限りの安心感だけを得て終わってしまいます。

 

だからこそ、自分を客観視することをして、

  • 自分にとって何が問題なのか
  • 不安や悩みはどうやったら解決できるか?

と、具体的な問題を洗い出してみましょう。

その上で「どうやったら問題が解決できるのか?」ということを、
自分で解決策を考えるクセをつけることです。

 

親子共依存を克服法③「意思を持ち続ける」

長いこと共依存として、お互いが依存的な関係であった場合、
一度強く「共依存をやめる!」と決断してもすぐには上手くいきません。

辛いことがあったときなどは感情に流され、
すぐに元の状態に戻ってしまうことがあります。

だからこそ、”意思を持ち続けること”が必要です。

 

ここで大事なのが、失敗したからと言ってすぐに諦めないことです。

長いこと続けてきた習慣であればすぐに変えることは難しく、
失敗したり挫折しそうになることはたくさんあります。

ですが、諦めずに意思を持ち続け、
お互いの幸せを想って意思を強く持ち続けましょう。

僕は心理学を色々勉強していますが、
心理学の研究でも、人は変われるという結果がいくつもあります。

 

親子共依存の”親”と”子供”の2つの立場ができる克服法

これまでの克服法は親子両方にできる方法でしたが、
より具体的に克服するために、親目線と子供目線の克服法を書いていきます。

 

親子共依存の”親”目線の克服法

長いこと子供に対して干渉を続けてきたのであれば、
すぐに子供から離れることは苦しいことかもしれません。

また、例え共依存だったとしても、
あなたからすれば子供に対する愛情だったと思います。

もし、その愛情がゆえにたくさんの問題が発生してしまったのなら、
単純に愛情の伝え方が間違っていただけなのです。

 

だからこそ、そんな自分を責めるのではなく、
”共依存だった”と認めることから始めましょう。

そこに気付けただけでも素晴らしい変化です。

 

そして、共依存を認められたのであれば、
次は子供の人生を手放すことを考えていきましょう。

連絡や干渉の頻度を控え、子供の人生を子供に与えてあげてください。

 

また、あなたの人生の主役はあなたです。
あなた自身を客観的に見ていき、

  • 何が自分にとって不安なのか
  • なぜ子供に干渉しなければ満たされないのか

という、根本的な問題を洗い出してみましょう。

きっと本当の問題は子供ではなく、
あなた自身にあるはずです。

 

親子共依存の”子供”目線の克服法

精神的自立がすぐに出来なくても、少しずつ親から離れることをしていきましょう。

住居が親と一緒の場合、家を出るといった行為をしたり、
肉体的に離れることでも親離れには繋がります。

 

また、小さなことでも自分で決断をする癖をつけましょう。

どんな小さなことでも構いません。
食べるモノ、買うモノ、出かけるところ、何でも良いのです。

 

もしかしたら親に対して、
「申し訳ない」、「罪悪感を感じる」などの感情が出てくるかもしれません。

しかし、それはあなたが親に自立心を奪われていただけであり、
正しい感情ではないのです。

 

そして、ここで注意するべきことは、
”親に反抗的になる”ということではありません。

何でもかんでも親と反対のことをするわけではなく、
親と意見が被れば同じことをしても良いのです。

大事なのは、あなた自身が納得できているかどうかです。

 

まとめ

親子共依存の問題点、克服法などを書いていきました。

近年、親と子供が依存的になってしまうことで、
子供が自立できないなど様々な問題がでてきています。

共依存から抜け出すための第一歩は、

”自分が共依存である”

と認めることです。

認めることさえできれば、そこからどう対処し、
自分が変わっていくための具体的な行動がとれます。

 

また、この記事はあくまで日常でできる克服法なので、
本当に重度の場合はカウンセリングを受けるなどしたほうが良いでしょう。

認めることは勇気がいるし、辛いことかと思いますが、
あなた自身が幸福になるための第一歩です。

 

この記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

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