自分を許すことができない人は世の中多いです。
確かに社会では、
- 自分に厳しくあるべき
- 甘えたことを言うな
- すぐに逃げるな
などなど、厳しい言葉は多いんですよね。
で、こういった厳しい言葉を軸に考えると、
それができない自分を許すことができなくなっていきます。
ですが、結論から先に言うと、
”人生を豊かにしたいなら確実に自分を許していくべき”
ということです。
心理学の世界では、自分を許せない人ほど、
あらゆるパフォーマンスが下がるという研究結果が出ています。
というわけで、具体的に自分を許せないことで起きる悲劇を解説し、
そこから自分を許せるようになるテクニックを紹介していきましょう。
自分を許せないことで起きる悲劇
一昔前では、自分に厳しくしたほうが良いのではないか?
という意見がありました。
ですが、現代では自分を許せないでいることのほうが、
あらゆる面でマイナスになることが様々な研究で分かってきています。
自分を許せないことで起きる悲劇は大きく3つあります。
【悲劇①】行動ができなくなる
実は、自分を許せない人というのは、
ストレスで行動ができなくなります。
なぜなら、自分を許せない人は自分の弱さを受け入れられないため、
対策を何も打てなくなってしまうんです。
例えば、「今日は勉強するぞ!」と言って出来なかった場合、
自分を許せない人はとにかく自分を責めますよね。
- 「なんて自分がダメなんだ」
- 「あれほどやるって決めたのに、、」
- 「このままじゃヤバイ」
このように、ひたすらネガティブな感情で自分を埋め尽くします。
ですが、ここで本当に大事なのは勉強ができない弱い自分を受け入れ、
「どうやったら自分は勉強できるようになるのか?」
と、解決策を考えることです。
それなのに、自分を許せず責めてしまうと、
何の解決策も考えられません。
本来なら行動するために、
「できない自分がどうやったらできるようになるのか?」
と考える必要があるのに、
自分を許せない人はひたすら自分を責めることだけに専念してしまうんです。
このように、自分を許せない人はつねにストレスを感じてしまい、
目的が行動をすることではなく、自分を責めることに代わってしまいます。
【悲劇②】自分をコントロールする能力が落ちる
心理学では、
「自分を許せない人ほど自己コントロール能力が下がる」
という一説があります。
なぜなら、自分を許せない人は、
自分をコントロールできない現実を受け入れることができないからです。
例えば、ダイエットで体重を落とそうとし、
「絶対間食をやめる!!」
みたいな目標を達成できなかったとしますよね。
ここで自分を許せる人の場合は、
「まぁ始めて間もないし、まずは間食する食べ物のカロリーを下げよう」
など、自己コントロール能力がない自分を受け入れ、
できることから始めたりするんです。
しかし、自分を許せない人の場合は、
「なんで決めたのにできないんだ!」
と、自暴自棄になり自分を責めるだけです。
こんなときにヤケになってドカ食いをしちゃったりします。
自分を責めてるだけでいくら頑張っても、
自己コントロール能力は上がるわけありません。
自分を許せない人は、できない自分を受け入れず、
つねに自分のできないことを自分に押し付けます。
それでは自己コントロール能力は下がって当然なのです。
【悲劇③】現実逃避に走る
自分を許せない現実というのは辛いです。
つねにストレスを感じてしまうわけなので、
そこから逃げたくなってしまいます。
醜い自分を見たくないという一心で、
何とか忘れようと現実逃避をします。
現実逃避をしている間は楽になれるかもしれませんが、
根本的な解決ができないので、ずっと現実逃避をし続けなければならない状況に陥ります。
どんな自分でも許すことで得だらけ
ここまでの話で自分を許せないことで起きるリスクがお分かり頂けたと思います。
現代では、自分を許すことができる人の方があらゆる面で非常に有利です。
というのも、心理学の数ある研究では自分を許すことができる人のほうが
成功もしやすく、目標も達成しやすいと実証されています。
とある海外の研究のお話なのですが、
実際に学生たちにテストをさせ、テスト結果に対し、
この2パターンの生徒を検証した結果、
なんと2の自分を許せた生徒のほうが次のテストの結果が上がったという研究があります。
やはり、自分を許せる人というのは解決策が考えられるからですね。
- 「何がダメだったんだろう」
- 「次はこうしてみるか」
ということを冷静に考えられ、改善を試みることができます。
自分を許すということはどんなことにおいても得だらけです。
実際に僕も昔は自分を許すことができなかった性格なんですが、
心理学で自分を許すことを学んだことで、あらゆるパフォーマンスが上がりました。
そんなわけで、ここからは自分を許すことができるようになる、
日常からできるテクニック3つを紹介していきましょう。
①仲の良い友人を慰めるかのように自分を慰める
まず、
- 自分の辛かった体験
- その時どういう感情を感じたのか?
ということを紙に書き出してみましょう。
そこで、自分を責めている自分を見て、
友人を慰めるかのように過去の自分を慰めるんです。
自分を慰める優しい言葉を書き出したら、
その言葉だけを何かにメモをして持ち歩きましょう。
そして、何かで自分を責めそうになったときに
その優しい言葉を見ます。
こういった優しい言葉を見ることで自分を受け入れやすくなるんです。
僕は自分に優しい言葉を考えるときは仲の良い友人を慰めるイメージとします。
なぜ友人が良いかというと、大事な友人が失敗したとき、
僕は酷い言葉や責めることをしないからです。
- 「そんなこともあるでしょ!」
- 「次はこんな風にしたら良いんじゃない?」
- 「誰でも失敗はあるよ」
こんな風に慰めることができます。
だからこそ、友人を慰めるように自分のことを考えれば、
自然と優しい言葉が思いつくんですね。
これは意外とやりやすくて、
同時にいかに今まで自分を責め続けてきたかが分かります(笑)
ちなみに、心理学ではこの作業をコンフォートカードと言われており、
3週間の間、優しい言葉を持ち歩くと良い変化があると言われています。
自分の不快感をしっかり認識する
自分のストレスから目を背けると、
鬱の傾向が強くなるという研究があります。
だからこそ、自分が嫌なことを感じたときに、
しっかりとその事実を認識することが大事です。
具体的にどうやってやれば良いのかというと、
インターベーションブレスレットというテクニックがあります。
インターベーションブレスレットとは、
嫌なことがあるたびにブレスレットの位置を付け替える作業です。
例えば、不快感を感じたら、
”左手にあるブレスレットを右手に付け替える”
ということをすると、ストレスを認識できるようになるということです。
これはブレスレットじゃなくとも、輪ゴムでも指輪でも何でも良くて、
ストレスを感じるたび場所を付け替えて、自分の不快感を認識できればOKとなります。
「こんなこと意味あるの?」
と思われるかもしれませんが、
実際にこれだけで不快感が減ったり、自分を許す能力が高まることが分かっています。
コンパッション日記をつける
日記として日々の振り返りをつけることで、
自分を許す能力は上がります。
具体的には、
- どんな時にネガティブになったか
- その時どんなことを思ったのか
- この時にどんな対象法をしたのか?結果について。
これらを書き出していきましょう。
例えば、
みたいな風に日記にしていくんです。
ポイントとしては、その時うまく対処できなかったとしても、
日記をつけながら、後から自分を慰めることでもプラスに働きます。
後から自分を慰め、許す方法を考えていくことで、
自分を許すことがうまくなっていきます。
また、日記をつけて過去の記録を溜めていくもう1つのメリットとして、
後から振り返ったときに、
「ワイはこんなくだらないことで悩んでたのか!!」
と、過去の悩みがどうでもよく見えてくるんです。
このようにしていくと何が良いかと言うと、
「過去の悩みがどうでもよくなるなら、今の自分の悩みもなんとかなるんだな」
という意識が芽生えてきます。
是非とも、コンパッション日記をつけて、
自分を振り返りながら自分を上手に許せる習慣をつけていきましょう。
自分を許すことができない人に起きる悲劇と今からできる改善法まとめ
心理学の研究では自分に厳しくする人より、
自分を許せる人のほうが良い結果を残すことが分かっています。
一見、自分に厳しくすることで成長できそうと思いがちですが、
自分を許せないと、
- 行動ができなくなる
- 自分をコントロールする能力が落ちる
という悲劇が起こってしまうのです。
実際、僕も自分を許さず厳しくしていたときより、
自分を許すことをしていったほうが確実に日々にパフォーマンスが上がりました。
人間とは不思議なモノです(笑)
日常的に自分を許す方法としては、
- 仲の良い友人を慰めるように自分を慰める
- 自分の不快感をしっかり認識する
- コンパッション日記をつける
といった3つを紹介しました。
自分を許すことは甘えかと思いきや、
マジで得だらけです。
あなたも自分を許せないで苦しんでいるのなら、
是非ともこの記事を参考に実践してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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