果樹類に悪影響を与えるとされるカメムシが兵庫県で大量発生していると話題です。
カメムシは果樹類だけでなく、強烈な匂いもあるので住民も洗濯物を部屋干しにするなど、感情的にも不快な思いをしてしまいますよね。。。
ただ、このカメムシ大量発生には大雪と地震の予兆とも言われていることをご存知でしょうか?
また、大量発生する原因や時期はいつまで続くのかをまとめていくので、参考にして頂ければ幸いです。
カメムシ大量発生2020年は大雪の予兆?
カメムシ大量発生と大雪の関係について説明していきます。
いわゆる「天気ことわざ」という都市伝説に近いものでもあるのですが、なぜカメムシ大量発生が大雪に繋がるのか?
まずはカメムシの寿命と簡単な生態を見てみましょう。
7月頃卵から孵化、幼虫は8月頃には成虫になりそのまま越冬。
翌年春に活動し始めて6月下旬から7月初旬にかけて産卵、秋までには死亡する
カメムシの寿命は約1年。8月に成虫になり来年の秋に死亡するとのことです。
ポイントとして、成虫で越冬するというところが大雪との関係。
カメムシは越冬するために山から降り、暖かい場所を求め、あらゆる隙間に入り冬を乗り切ります。(一箇所に固まる習性もあるようです。)
里に下りたカメムシが多いということは、
「今年は大雪だから越冬するために山から里に移動した」
ということになると言われているです。
もしくは、去年の時点で「次の冬は大雪で個体数が減ってしまうからたくさん卵を産む」というカメムシの予測の元、次の年にカメムシが大量発生するとも言われています。
また、カメムシが大量発生した年は大雪が多いというデータもあり、それもカメムシと大雪の関係に紐付けられているのです。
ただ、カメムシと大雪の関係については科学的根拠は特にないことが事実です。
「たまたま多いだけだった」という意見で片付けることもできますが、仮にカメムシが大量発生している2020年に兵庫県で大雪が降れば、更に信憑性が増していくかもしれませんね。
カメムシ大量発生2020年は地震の予兆?
次はカメムシ大量発生と地震の関係について解説していきます。
結論から言うと、これにも科学的根拠はなく、あくまで都市伝説的な話です。
なぜカメムシ大量発生と地震が紐付けられたかと言うと、日本での過去の大地震、
- 阪神淡路大震災
- 東日本大震災
などの大地震が起きた年、カメムシが大量発生していたということです。
よく大地震前には、「家畜が落ち着かなくなる」、「イナゴが大量発生する」という因果関係が結び付けられやすいので、カメムシ大量発生もその類の話となります。
カメムシ大量発生2020年の原因は?
カメムシは大量発生する年もあれば、ない年もあります。
なぜカメムシが大量発生するかと言うと、1番信憑性のある原因は”花粉”です。(都市伝説はおいといて)
カメムシの習性として、スギやヒノキの木に卵を産みます。
産卵後に生まれたカメムシの幼虫たちは、スギやヒノキの実(球果)を食べて育ち、秋には成虫になるのです。
つまり、花粉量が多いということはカメムシの餌となる球果が多くなるため、大量発生に繋がるということです。
なので、カメムシと大雪や地震の関係はあくまで”たまたま起こった”で片付けられるのに対して、”花粉の飛散量にはちゃんとした因果関係があります。
科学的根拠に基づいた「カメムシ大量発生」はその年の花粉量ということですね。
カメムシ大量発生2020年の時期はいつまで続く?
果樹類に悪影響を与え、強烈な匂いで人を蝕むなど、人から嫌われる理由しかないカメムシですが、一体大量発生はいつまで続くのでしょうか?
カメムシの生態として、冬が苦手という特徴があります。
カメムシにとっての適温は25度と言われており、逆に15度を下回ると活動は鈍り、冬眠をします。
なのでカメムシが活発に活動する時期は春(4~5月)から秋(9~11月)となります。
逆に言えば、春と秋のこの期間を除けば、大量発生はしないということです。
また、カメムシの活動がピークに達する時期が年に2回あるので紹介しておきましょう。
1回目の活動ピーク
春なり、気温が15度を上回る4月~5月になるとカメムシの活動ピーク1回目がきます。
冬眠から目覚めたカメムシは養分を目指し、産卵・繁殖のために植物へと移動を始め、この移動時期に我々の日常(室内など)によく現れるようになるのです。
この時期のカメムシは暖かい洗濯物などに卵を産み付けることがあるので要注意となります。
2回目のピーク
2回目のピークは秋(9月~11月)に入り、気温が15度を下回って冬眠に入る時期です。
越冬をするため、カメムシは暖かい場所に移動を始めます。
例えば身近で言うと、
- 室内
- 壁
- 軒下
- ベランダの物陰
- 屋根裏
などなど、冷たい風が当たらない暖かい場所を目指して移動をするので、日常の周囲でよく目にするようになるのです。
また、カメムシは越冬の際”集団”で移動するため、我々の目には大量発生したように見えてしまいます。
カメムシがいなくなるのは夏と冬
カメムシの活動ピークの1回目は春(4~5月)、2回目は秋(9~11月)と説明してきましたが、逆に日常的にいなくなる時期は夏と冬の時期となります。
まず、夏の時期にカメムシは約1ヶ月~1ヵ月半をかけて成虫へと成長をします。
この時期になると、養分を必要とし、脱皮を繰り返しながら植物へと植物へ移動して、成長のための養分を吸い続けます。
つまり、住宅や室内には必要な養分がないため、日常生活では見かけずらくなるということです。
そして冬に入り、気温が下がっていくとカメムシは冬眠に入るので周囲からはいなくなります。
まとめ
以上、カメムシ大量発生における、大雪と地震の関係から、原因と時期はいつまで続くのかをまとめていきました。
ぶっちゃげ、大雪と地震に関しては科学的根拠はないので、都市伝説的に解釈をしておくことをおススメします。
大量発生の原因となるのはその年の”花粉の飛散量”が1番信憑性が高いと思われます。
また、カメムシの活動ピークは、
- 春(4~5月)
- 秋(9~11月)
の間です。
逆に、夏と冬には日常的に目にする機会は減っていきます。
カメムシの室内への侵入や洗濯物などには十分に気をつけていきたいですね。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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