青森県鰺ケ沢町で過ごしたブサイクだけど可愛い秋田県「わさおくん」が6月8日に亡くなったことが分かりました。
推定年齢は13歳、人間年齢で言えば90代前半とまで長生きをしましたが、可愛いわさおくんの死はとても悲しいものです。
また、わさおくんは元々捨て犬だった過去があり、2007年に保護をした「菊谷節子さん」という飼い主がいました。
捨て犬だったわさおくんを引き取った、そんな優しい行為をした菊谷節子さんはどんな人物だったのでしょうか?
2人の出会いのきっかけから、わさおくんの妻「つばきちゃん」についてもまとめていきます。
わさおの飼い主菊谷節子はどんな人?
【訃報】
青森県鰺ケ沢町の不細工だけどかわいい「ブサカワ」で人気の秋田犬・わさお(推定13歳)が6月8日には多臓器不全で死んだ。人間の年齢で換算すると90代前半。飼い主のお母さん菊谷節子さんは、2017年11月30日に間質性肺炎のため73歳で亡くなっている。 pic.twitter.com/fSTYGBOauK
— びぃぜっとぉ (@bz1988921lmlove) June 9, 2020
菊谷節子さんは青森県西津軽郡鰺ヶ沢町で焼きイカ屋さん『七里長浜きくや商店』を営んでいました。
この前、きくや商店さんでイカ焼き買ったけどやっぱり美味しかったなー。また行こうと思う。
わさおいなくなってしまうの寂しいけども、天国でつばきちゃんや菊谷さんにも会えるかな。安らかな最期だったのか…。たくさん愛されたわんこだったね。— K (@K_teitoku) June 9, 2020
「きくや商店」はメニューに一夜干しイカ、焼きイカ、乾物などがあり、オススメメニューは「焼きイカ」、「わさおかりんとう」などがあるようです。
菊谷節子さんは幼い頃から生き物好きで、小学生のときにツチノコと遭遇したエピソードもあったと言います。
過去の人間ドキュメントの取材にて語っていました。
「もう70年ぐらい前の話だけど、ず~っと山奥の田んぼに行くと、たま~に出くわすの。ツチノコって頭に小さいツノが4つ生えてるんだわ。ヘビみたいに三角の頭をしてるけど、ブクッとしていて、太くって、短いんだ」
ツチノコはトカゲの一種の誤認や、餌を食べたばかりの蛇などとよく見間違われるそうですが、菊谷節子さんはこの説を真っ向から否定し、
「その早いのなんの! バーンと行っちゃうんだよ、飛ぶの! ヘビとは絶対に違う。ツチノコは絶対にいるっ!」
というように語っていました。
また、菊谷節子さんはなんと学生時代に海で身投げをした人を救ったエピソードがあることが驚きです。
姉の長谷川文江さんが当時の事を振り返り、こう語っていました。
「死のうと思って海を見に来た人を見つけて、この人が、“あんたのお母さんの言うことを聞いていればきっとよくなる。だから生きろ!”って説得して。それを1000人の前で演説したの。みんな泣いてたなあ」
この演説とは、1000人の前で行われた弁論大会で菊谷節子さんが演説したということです。
そして姉は菊谷節子さんの性格についても語っています。
「あたしは引っ込み思案なんだけど、この人は積極的で頭の回転が速いの。子どものころから虫も殺せないし、ミミズまで育てていたな」
人の命を救い、虫も殺せず、ミミズまで育てるという、菊谷節子さんの人柄の良さを痛感します。
わさおくんもこんな飼い主に保護されて、きっと幸せだったことでしょうね。
わさおの飼い主「菊谷節子」の出会いや保護のきっかけは?
映画にもなった“わさお”と飼い主・菊谷節子さんの絆「怒って許すの繰り返し」 https://t.co/3ne845deSx @shujoprimeより
— 週刊女性PRIME (@shujoprime) June 9, 2020
菊谷節子さんはわさおくんとの出会いを人間ドキュメンタリーの取材でこう振り返っていました。
「白いわんちゃんが歩いていたんだけど、見たら首輪をつけてないのさ。釣り人や漁師からエサをもらったりしていたんだけど、そんなんでは腹こさいっぱいにならんでしょう? それで荷物を持って歩く人の袋の中身を狙ったみたいで、“これは保健所に通報されるべな”と見ていたの。それがわさおだったんだわ」
この偶然の出会いから、わさおくんの保護に至ったということが分かります。
小さい頃からミミズまで育てる優しさを持つ菊谷節子さんらしい行動ですよね。
ちなみに、なんと菊谷節子さんは今までに猫は30匹以上、犬は17~18匹を育てていたとか。
「私、町の人たちからは“犬バカ”って言われていたの。今まで猫は30匹以上、わんこは17~18匹は育てていて、わんこはいつも必ず5匹ぐらいはいたから。おとさん(お父さん)も、“どうすんだば?(どうするんだ)”って。“なんぼ(いくら)働いてもエサ代、病院代がかがればなんも残ね。農協で借金してるべ”って言って。“借金、返せるだが?”って、怒られてばっかいたの」
たくさんお父さんに怒られていたそうですが、自分の身を犠牲にしてまでたくさんの動物を飼ったことから菊谷節子さんの愛の深さを感じられます。
わさおとつばき
わさおくんにはつばきちゃんと言う同じ秋田県の妻がいました。
つばきちゃんは2014年に妻となり、わさおくんと共にたくさんの観光客を出迎えていたんです。
妻となったきっかけは、飼い主の菊谷節子さんが長期入院をした際、わさおくんの毛が抜け落ちるなどの症状が現れたので、一匹にならないように妻として迎え入れたそうです。
つばきちゃんは2019年5月5日に心臓発作で旅立っています。
今頃天国でわさおくんと再会を喜んでいるのではないでしょうか。
わさおと志村けんの関係
#わさお が息を引き取りました。13歳。
2018年に会いに行ってから会えずじまい。
飼い主の母さん(菊谷さん)を3年前に、奥さんのつばきを昨年に、そして記憶に新しいですが、#志村けん 園長を今年亡くしたわさおでした。
でも、わさお。大好きな母さんに会えるね。今までありがとう! pic.twitter.com/W9MIRNXfC8— TAK23KAT (@Tak23K) June 9, 2020
わさおくんが全国的に有名になったの一因として、志村けんさんの存在があったかと思います。
バラエティ番組『天才!志村どうぶつ園』で、わさおくんを度々紹介し、志村けんさん本人と触れ合ってきました。
2014年11月には、わさおくんが住む『七里長浜きくや商店』にも志村けんさんは収録で出向いたことがあります。
また、志村けんさんがお亡くなりになったことが世間に報じられた3月30日、わさおくんはいつものように散歩に行くと、「突然歩みを止めてその場に立ち尽くした」という異変が起こしたそうです。
偶然かもしれませんが、志村けんさんのことを何か感じ取ったのではないか?と話題になりました。
まとめ
わさおの飼い主「菊谷節子さん」・妻の「つばきちゃん」・志村けんさんとの関係についてまとめていきました。
ネット上では、旅立ったわさおくんに対して、今頃みんなと仲良くやっている頃という声がたくさんあります。
悲しいニュースではありますが、みんなと再会できていることを考えれば、わさおくんは今頃幸せにやっているでしょうね。
わさおくん、つばきちゃん、菊谷節子さん、志村けんさんが残してくれた笑顔や優しさを忘れずにご冥福をお祈りいたします。
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