アフリカに大量発生したサバクトビバッタは過去最大の規模と言われています。
現在、ケニア・エチオピア・ソマリア・ジブチに甚大な被害を受けています。
このサバクトビバッタは中国に進軍するとも噂され、
そうなると次は日本に来るのかが危惧されているところです。
サバクトビバッタは日本に来る可能性はあるのか?
天敵と食用にできるのかもまとめていきます。
サバクトビバッタは日本に来る?
コロナよりサバクトビバッタの方が興味あるので読みます pic.twitter.com/smlePkinXi
— menbou (@laxdaikon) March 8, 2020
現在、大量発生しているサバクトビバッタは、
その数、およそ4000億匹だと言います。
大群の大きさは幅40km、長さ60km、重量80万トンにまで及んでいるとのこと。
問題とされているサバクトビバッタの大きなポイントは、
農作物を食い尽くし、食糧危機を引き起こすという点です。
このサバクトビバッタの恐ろしい点は、
- 飛行スピードが速い
- 移動距離が長い。
- 1日に約150キロメートルも行軍する。
- 毎日、自分の体重分の約2グラムを食べるという。
ということです。
もし、現在の勢力を保てば、1日、最低でも、
約3.5万人の食料(約100万人の食料説もある)を食い荒らすと言われています。
こんなバッタが日本に進軍したら、
ひとたまりもない被害を受けることはすぐに予想できます。
ちなみに、今回のサバクトビバッタの件で、
「東アフリカのバッタの群れがインド・パキスタンに到達」
という情報もあるのですが、パキスタン・インドで発生している群れと、
エチオピアやソマリアなど東アフリカで発生している群れは本当は別モノみたいです。
サバクトビバッタが日本に来る可能性は限りなく低い
日本政府、サバクトビバッタ被害に対し750万ドルの緊急無償資金協力を実施することを決定続きはコチラ https://t.co/46qZepuz5i【日本まとめ速報】 pic.twitter.com/YsHPW0cRdv
— 日本まとめ速報Ⅲ (@sokuhoubaby5) March 10, 2020
現在、サバクトビバッタは中国に進軍するという噂があり、
そうなってしまうと「日本に来るのか」という不安がよぎります。
結論から言うと、サバクトビバッタが日本に来る可能性はとても低いです。
「中国に進軍したらヤバそうじゃない?」と思うかもしれませんが、
そもそもその心配もないということを説明します。
サバクトビバッタが中国に行ける可能性は極めて低い
サバクトビバッタのことを書いてたらフォロワーが増えるのはちょっと怖い。
日本が誇る世界のサバクトビバッタ研究の第一人者の本を読んでください。宣伝じゃなく1銭も私には入りませんが。https://t.co/m4KfGBAGwM— 漆黒 (@noirsan2) March 4, 2020
まず大きな理由として、
サバクトビバッタは中国にすら進軍できないということです。
そもそもサバクトビバッタはイラン高原とヒマラヤを越えることができません。
バッタの生態として、高い山は越えられないのです。
寒いし、移動することは出来ても高度を上げるのには向いていなく、
繁殖も気温が低いとできません。
加えて、バッタは気温が22度以上ないと飛翔出来ないという研究もあります。
サバクトビバッタは日本に来ることは不可能と言える
今後のサバクトビバッタ予報
夏に400倍になるかもっていってるのがエグい。パキスタンようやく落ち着いたと思いきやまた群れが戻って来るのかよ…。https://t.co/GRqKLkerKT pic.twitter.com/WE5JSVF0sf— 岡沢 秋(maat) (@Aki_Okazawa) March 3, 2020
仮に、何かの間違いで中国に進軍をしたとしても、
サバクトビバッタが日本に来れない理由があります。
その理由として、
ということです。
①に関してはカンタンな話で、
砂漠と日本では環境と湿度などが違いすぎるのです。
②に関しては上海ー熊本と、中国と日本を経由する距離が一番近い場所でも、
887キロもあるということです。
サバクトビバッタは「1日に約150キロメートルも行軍する」という、
驚異的な生態情報がありますが、887キロを飛び続けることはできるのでしょうか?
もちろん不可能であり、仮にこの距離を飛ぼうものなら、
6日弱はかかってしまいます。
その間餌を食べることもできなければ休息もありません。
普通に考えて不可能と言えるでしょう。
サバクトビバッタに天敵はいるのか?
めっちゃくちゃいい資料あった…ありがとうバッタ博士…!
「サバクトビバッタは22度以上にならないと飛べない」
22度からが戦闘力UP効果範囲内なので、たとえ山岳地帯に突入したとしても気温が低すぎて移動速度ガタ落ちなんだ。 pic.twitter.com/U7TLSKbBhL
— 岡沢 秋(maat) (@Aki_Okazawa) March 4, 2020
これだけ大量発生しているサバクトビバッタに天敵はいるのでしょうか?
サバクトビバッタの天敵は鳥や蜘蛛となります。
天敵はいるのに、どうしてここまで大量発生してしまうのかと言えば、
繁殖力の高さと状況の変化と言えます。
以下、サバクトビバッタを例に解説された文章です。
いつも乾燥している砂漠ですが、雨季に雨が降ると、バッタのエサとなる草が生えてきます。バッタは、その先に雨が降っていることの多い季節風に乗って移動し、エサにありつきます。そして、お腹いっぱいになると卵を産み始めます。雨は数日しか降らないので、草は1か月ほどで枯れてしまいます。孵化した幼虫はその前になんとか成虫になるものの、その場では生活できず、新しいエサ場を求めて旅に出ます。
ところが、珍しく大雨が降ると、草が枯れるのが遅くなるため、バッタは旅に出ずに数世代連続して繁殖します。バッタの繁殖力は高く、あっという間に仲間の数が増えます。草が枯れ始めると、草が残っている狭い範囲にたくさんのバッタが集まってきて、ますます数が多くなります。
引用:(https://www.kodomonokagaku.com/hatena/)
サバクトビバッタは食用にできるのか
国連にバッタ予報官の職があるくらい、サバクトビバッタはヤバい。
〈なんで食料農業機構がバッタの群れをモニタリングしているかっていうと、大規模な群れが発生して農作物を食いつくすと、即・飢饉が発生するからです。冗談じゃなく大げさでもなく、人の命がかかってます〉https://t.co/pypsH3oCk9 pic.twitter.com/qnzkrzsY5F— 荻野謙太郎(フリーランス漫画編集者) (@gouranga_) March 9, 2020
サバクトビバッタは食用にすることは可能です。
そもそもアフリカでは、サバクトビバッタ、トノサマバッタ、
赤いイナゴ、茶色いイナゴが食べられているとのこと。
「全部食べてしまえば良いのでは?」と思われるかもしれませんが、
現在の大量発生している状況では食べることに害がある可能性があります。
なぜなら、農業被害を引き起こすバッタなので、
政府の統制下や農家の手によって殺虫剤が散布されている可能性があるのです。
そうなってしまうと、食用にすることで有害になる危険性があります。
なので、「食用で解決」ということは難しいかもしれません。
まとめ
サバクトビバッタの生息範囲がアラビア文字に見える、、、 pic.twitter.com/sz9xbbjLTq
— ヒビの入った黒縁メガネ氏 (@amashin1) March 10, 2020
サバクトビバッタは「日本に来るのか」という疑問から、
天敵についてや食用にできるのかを解説していきました。
実はこのバッタ騒動は今始まったものかと思いきや、
もっと前から発生しています。
しかし、今回の大量発生は、
過去最大の規模と言われているのには変わりありません。
日本に来る可能性は極めて少ないですが、
暗いニュースがなくなることを願います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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